笑う門には福来たる

おじさんの四次元ポケット

右下の親知らずを抜歯した後に地獄を見た話。


f:id:inudenchi:20170301190906j:plain

親知らずの抜歯後

昨日、初めての親知らず抜歯について記事を書きました。

斜めに生えていた右下の親知らずを抜いた話です。

その記事はこちらです。

思っていたよりもスムーズに抜歯が終了し、ちょっと余裕をかましながら帰宅した僕。

その日は食事が難しいかも、とのことでしたので、コンビニでウィダーインゼリーを買って帰宅しました。

無事抜歯が終わったことへの安心感もあり、その後はゴロゴロしながらテレビを見たりして過ごしていました。

特にこれと言った不便もなく。

口の中に出血した血が溜まったりしてましたので、たまにそれを定期的にティッシュに出したりする程度です。

しかしです。

時間の経過とともに、じょじょに麻酔の効果が切れてきたようで…

抜歯した部分が痛み始めます。

まぁ、これくらいは普通なのかな、と思い我慢。

しかし、痛みはじょじょにひどくなる一方です。

さらには、抜歯直後は普通に閉じることができていた口も、閉じることすらできない状態に。

閉じようとすると何かがあたって痛いんです。痛くて閉じられないんです。

さらには口の中に溜まった血を上手く吐き出すこともできなくなり…。口を閉じることもできませんので、口の端から溜まった血が流れ落ちると言う、かなり悲惨な状態にも陥ります。

この時僕は独身でして、一人暮らしです。

一人きりで口から血を垂れ流す男です。

しかも重たく鈍い痛みがどんどん増して行き、もう何も手につかない状況です。

痛み止めの薬も出してもらっていたので、まずはそれを飲みたいのですが…口を閉じることもできず、口の中には血が溜まっている状態です。どうやって飲んだら良いものか、また果たして飲むことができるのか…。

とにかく痛み止めを一刻も早く飲まなければ、死んでしまいそうなくらいです。汗

錠剤を手に取り、なんとか口の中に押し込み、もう水もないまま、よくわからないまま必死で飲み込みます。

もちろんそんなにすぐには痛み止めも効きませんので、冷凍庫から氷を出し、外から患部に当てて麻痺させます。

そんな闘いをしているうちに、じょじょに痛み止めが効いてきたものの、そこまで完全に痛みが取り払われるわけではありません。

結局この日は眠ることもできず

口を閉じることもできず。

寝ると口に血が溜まってしまうんです。このまま寝たら死ぬかもしれない、と思ってしまって。笑

しかし、これはまだ序章に過ぎませんでした。

 

抜歯後の食事と仕事

抜歯翌日からも、痛みは一向に治まることもなく。

なんとか痛み止めを飲んで凌いでいる感じです。

そして鏡を見ますと、明らかに右の顎から頬にかけてが、腫れてるんですよ…。

相変わらず口を閉じられない状態は続いていますし、血も溜まります。それに右頬の腫れも加わり、見た目的にもなかなか悲惨な状態です。

僕は決してイケメンではありませんが、鏡を見てショックを受けるほど、ブサイクになってました。笑

ブサイクだけならまだしも、表情もやつれています。

とても外に出られません。

さらには食事も一切できない状態ですので、これはマズイと。

何か食べなければ死ぬ、と焦ります。

口の中が大変な状況は変わりませんが、なんとか買っておいたウィダーインゼリーを流し込むことに成功。めちゃめちゃ苦労しましたが。痛みに耐え、泣きそうになりながらウィダーインゼリーを食べていました。笑

そしてその後は、口から血が流れ出ないようにティッシュを詰め込み、マスクをして、買い出しに出掛けます。必死で。

ウィダーインゼリーやらゼリー状のカロリーメイトやら、ゼリーやらプリンやら。

流し込めそうな物のみ選んで買ってきます。

何か食べなければ弱って行くのは明らかなのですが、普通に食事ができる状態ではありませんので。

もうゼリー系しか選択肢がなかったんですよ。

これまでの人生で、ゼリーを主食にしたのは、後にも先にもこの時だけです。笑

ちょっと汚い話で申し訳ありませんが、ゼリーしか食べてないと、う○こが完全に無臭なんですよ。その発見はちょっと嬉しかったんですけどね。笑

そして食事の他に、もう一つの問題が仕事です。

抜歯翌日は仕事を休みにしていたので助かったのですが、その次のからは出勤せねばいけません。

事情を話して休ませてもらうことも考えたのですが、そう何日も休むわけにもいきません。

ただ、会話ができないんですよ。笑

口が閉じられないので。

喋れない状態ではありますが、ティッシュで血を抑え、マスクで口を隠し、出勤することに。

職場でちゃんと事情を説明し、話さずに済むように対応してもらいます。

パソコンの画面に文字を打ち込んだり、メモ帳を使ったり。

ただ、いちいち自分の状況を説明するのが段々面倒になり、メモ帳にわかりやすく事情を書いたものを作り、それをまだ僕の事情を知らない人にはまず提示することに。

仕事中も痛みが相変わらずあり、全く集中できない感じではありましたが、なんとか出勤することもできました。

 

切開部が化膿する

ゼリーやプリンの食事。

会話ができない生活。

そして常に抱えている重く鈍い痛み。

そのうち治って行くんだろうなって、普通にそう考えていました。

ところが、これが3日、4日と経ちましても、一向に良くならないんです。

良くならないどころか、腫れも痛みもひどくなってるんじゃないか?と言うほど。

唯一、出血に関しては最初のように口の中に溜まることはなくなりましたが。

そして、確か抜歯の5日後くらいに、いったん様子を見るとのことで、歯医者の予約を入れていたんです。

抜歯以来の歯医者さんです。

先生に診てもらったところ…

僕の場合、親知らずが歯茎の中に埋まっていたので、歯茎を切開して抜歯したんです。で、歯茎の切開した部分は糸で縫合している形です。

どうやらその縫合した部分が…化膿しちゃってたみたいなんですよ。

先生には「痛かったら来てって言ったよね?」と何故か怒られてしまう始末。

確かにそうは言われましたが、親知らずを抜くこと自体初めてでしたので、これくらいの痛みが当たり前なのかと思ってしまって…。汗

化膿止めやらももらい、落ち着いてから抜糸することに。本当はこの時点で落ち着いていたら抜糸っぽかったんですけどね。

そこからさらに数日間、僕のゼリー生活が続くことに。

 

結婚式の悲劇

間の悪いことに、抜歯から一週間後に、僕は友人の結婚式への出席と言う予定が入っておりました。

抜歯の日程を決める時も、結婚式は把握していたのですが、「一週間もあれば大丈夫だろう」と…。

そうたかをくくっておりました。

それが実際は、痛みも腫れもひどいままで、ゼリーしか食べられない状態です。

そんな状態で、結婚式に出席しなければいけないんです。

これはもう悲劇です。

普段食べることがないような、豪勢な料理が次々と運ばれてきますが、僕はそれに一切手を付けることができず。

同じテーブルにいた友人たちで、その度に取り分けてもらいます。

もちろんお酒も一切飲めず。

御祝儀だけ渡しに出席したようなものです。笑

おまけにまだ腫れがかなりありましたし、完全には口を閉じられませんので、マスクをした状態での出席です。これはあまり心象も良くはないかと思ったのですが、仕方ありません。

最初は「おたふく風邪?」と何人かに警戒されたりもしました。

僕が今まで出席した中で、最も辛い結婚式になってしまいました。

新郎新婦には本当に申し訳ないのですが、楽しい記憶が一切ありません。笑

 

抜歯から二週間で復活

化膿止めの効果などもあったのか、少し腫れと痛みが落ち着いたところで、ようやく歯医者にて抜糸を行いました。

そこからは少しずつですが、痛みも腫れも治まっていき、食事も少しずつ固いものが食べられるように。

結局10日間くらいはゼリーやプリンだけで過ごしたかと思います。栄養を取るために野菜ジュースとかも飲みまくってましたが。

最終的に、完全に普通の食事ができるようになるまで、二週間ほど掛かりました。

約半月です。

長かった…。

僕が肉食動物なら、間違いなく死んでましたね。

当然のことながら、その期間で少し痩せましたし、ゼリーばかり食べていましたので、ゼリーが少し嫌いになりました。笑

まさか抜歯から二週間もの間、苦しい期間が続くとは思ってもいませんでしたので。

おそらく個人差などもかなりあるでしょうし、僕の場合は切開してそこが化膿してしまい、長引いてしまったのもあるかと思います。

きっと早い人は翌日にも普通に食事できちゃってるみたいなので。

僕は地獄を見ましたが。笑

完全に噛めるようになった日、僕は友人にすき焼きの食べ放題をおごってもらいました。

普通に食事ができることのありがたみを実感しましたね。

そしてもちろん、歯の大切さも。

 

上の親知らずも抜歯

右下の親知らず抜歯で地獄のような苦しみを味わった僕です。

以前から歯医者には「右下」と「左上」の2本の親知らずを抜かなければいけないと言われていました。

しかし最初の抜歯で地獄を見てしまったので、もうトラウマですよ。

残った左上も、いつかやらねばいかんのですが、もう怖くて怖くて…。

また下の時のように、痛みと腫れに苦しめられ、二週間もゼリーの日々が続くのではないかと。

そんな恐怖を先生に訴えたところ、「上の方が下よりも痛みや腫れが出ない」とのこと。

また、抜歯も難しくはないと。

疑いの気持ちを抱きつつも、下の親知らず地獄から帰還した約一ヶ月後。

左上の親知らずも、意を決して抜歯しました。

こちらの抜歯は、なんだかあっと言う間に終わってしまって…笑。

しかも、抜いた当日は少し痛みもあり、食事もゼリーにしたのですが、下の時のように血が溜まることもなく。

また、特に腫れることもなく。

なんと抜歯の翌日には、もうゼリーではなく普通に食事ができるようになってました。笑

なんなんだ、この差は…。

あまりにも上の親知らずが楽勝過ぎて、拍子抜けした感じです。笑

もちろん本当にありがたいことではありますし、嬉しいことなんですけどね。

地獄の日々を想像していたので、上と下の差が大き過ぎて。笑

とにかくこれで、「抜かなければいけない」と言われていた二本の親知らずを、無事に抜くことができました。

どうやら親知らずの抜歯って、若いうちの方が大変じゃないみたいですので、抜歯しようかどうか悩んでいる方がいましたら、早めの抜歯をお勧めします。

僕ももっと早くに抜いていたなら、もしかしたらこんなに苦しまずに済んだかもしれません。

早い遅いに関係なく、地獄を見る人もいるかもしれませんが…笑。

きっと上は楽勝です。

下が要注意です。

 

 

こちらの記事もおすすめ