本日のDoodle(Googleのトップロゴ)で紹介されているのは、「周有光」という人物です。
周有光とは何をした人なのか?ざっくり解説させていただきます。
周有光ってどんな人?
周有光(しゅう ゆうこう)は中国の経済学者、言語学者です。今日1月13日は彼の誕生日。1906年1月13日に清の江蘇省常州に生まれ、2017年に111歳という高齢で亡くなられています。
経済学の教授として大学で教鞭をとる一方で、文字改革に関する著作も発表し、大学辞職後には北京にて文字改革の専門家として活動します。
中国語の発音記号である「ピンイン」を国際標準にするきっかけを作った人物で、「ピンインの父」とも言われています。
国外でのインタビューで共産党を正面から批判することが多く、100歳をこえてからの政治批判でも知られています。
「共産党は民主が中国の国情に合わないと言うが、中国の国情に合わないのは共産党の方だ」とも発言しています。
100歳を超えても著作を発表し続けていましたが、2017年の1月、111歳の誕生日翌日に、その生涯を閉じました。
周有光の画像
(画像出典:r-ijin.com)
(画像出典:ja.wikipedia.org)
(画像出典:userdisk.webry.biglobe.ne.jp)
(画像出典:blogimg.goo.ne.jp)
(画像出典:wang-jingjing.hxwk.org)
周有光の著作
※現在日本語に訳されているものは『漢字改革概論』のみで、他は中国語になります。
『漢字改革概論』
『周有光語言学論文集』
『逝年如水:周有光百年口述』
『百年寿辰紀念文集』
『中国語文的時代演進』
終わりに
周有光という方のことを、僕は初めて知りました。
中国の経済学者で言語学者とのことですが、中国共産党を正面から批判していたことでも有名みたいです。
強固な意志で民主主義を支持し政府批判をした人物で、彼の執筆活動は共産党によって常に検閲されていたそうです。111歳という高齢で亡くなられているのですが、100歳を超えても執筆活動を続け、政府批判も一貫して続けていたそうです。
また、ピンインというアルファベットによる中国語の発音表記法を考案した人物でもあり、言語学者として中国語の研究にも尽力した人物なんですね。
中国共産党を正面から批判するって、現在でもなかなかできないことだとは思うのですが、それをずっとやり続けるって、ものすごい意志の強さが必要だと思います。
YouTubeに周有光さんが話している動画がありましたので、こちらで紹介させて頂きます。中国語なので何を話しているのかはわかりませんが…。笑
周有光さんは民主主義を現代社会の自然な形態とし、「毛沢東は何もよいことをしなかった」との発言があったり、情報化とグローバリズムを支持し、中国の民族主義に対しては懸念を示してもいました。
109歳のときには「中国から世界を見るのではなく、世界から中国を見るべきである」との発言もしています。
これまで周有光さんの存在すら知らなかったのですが、中国にこのような人がいたんだと、ほんの触りだけですが知ることができましたので、忘れないようにしようと思います。
以上、本日は中国の経済学者、言語学者の周有光さんについてでした。
(記事トップ画像出典:xgmyd.com)