城ヶ島のパワースポット「馬の背洞門」とは?
神奈川県、三浦半島の南端に位置する城ヶ島。
そこには「馬の背洞門(うまのせどうもん)」というパワースポットがあります。
馬の背洞門は、波の浸食によって形成された洞窟である、海蝕洞(かいしょくどう)です。海に突き出た岸壁に大きな穴が開き、アーチ型にくり抜かれ、その造形は不思議で神秘的です。
洞穴の真上の道が馬の背のように見えることから、馬の背洞門と呼ばれるようになったそうです。
僕は今年の夏、嫁と二人で城ヶ島に行きまして、その際にこの「馬の背洞門」にも初めて訪れました。
9月の半ばで、まだまだ暑さの残る時期ではありましたが、汗を拭きつつ、馬の背洞門までの道中も楽しみながら行きました。
馬の背洞門へは、徒歩でないと行くことができません。近くまで車、というのが無理なんです。
城ヶ島の入口の方、白秋碑前というバス停からですと15分。
城ヶ島灯台や、城ヶ島京急ホテルからですと30分ほど掛かります。
位置的には、城ヶ島の中でも南端の方です。
こちらが城ヶ島の観光案内地図です。
この観光案内図では南北が反対になっています。
僕たちは数年前にも城ヶ島を訪れていまして、馬の背洞門はその時も行きたかった場所なんです。しかし、7月末の夏真っ盛りの時期に来てしまいまして、あまりの暑さに断念しました。笑
この暑さの中、馬の背洞門まで歩くと、熱中症になる怖れありと。笑
海岸を歩く形になりますので、陽射しを遮るものが何もないんですよね。なので強い夏の陽射しをもろに浴びつつ、歩かなければいけないことになります。
そんな前回訪れることができなかった場所でもありますので、今回はどうしても行きたかったんです。
前日から三浦半島をあちこちと観光し、夕方には城ヶ島に上陸し、「城ヶ島京急ホテル」に宿泊しました。
そして翌日、ホテルに荷物を預け、馬の背洞門までいざ出発です。
馬の背洞門までの行き方
馬の背洞門には、二通りのアクセス方法があります。
先ほども触れましたが、「白秋碑前」のバス停からのアクセスと、城ヶ島灯台方面からのアクセスです。距離は白秋碑前バス停からの方が近いです。
僕たちは「城ヶ島京急ホテル」に宿泊しておりまして、そこが出発点でしたので、いわゆる「城ヶ島灯台」方面からのアクセスになります。
その時の様子を、ざっとではありますが、画像で解説しながら進んでみたいと思います。
城ヶ島京急ホテルより歩き始め、城ヶ島灯台の横を抜け少し進みますと、右に海岸沿いを歩く道、左に少し高台にある遊歩道を歩く道に分かれます。
僕たちは右の海岸沿いを歩くルートを選択です。
海岸沿いはかなり歩きづらいですけれど、すぐそばには綺麗な海が広がり、気持ち良いです。
右手は海で、左手はこんな景色です。
ホテルから25分ほどでしょうか、視界に馬の背洞門を捉えました。
近付いて行くと、じょじょにはっきりとその姿が見えてきます。上にも登れるようになっていて、高台の方から来た場合には上から下りてくる形になるようです。
とっても不思議で神秘的な景色です。誰もいないかと思いきや、おっさんが一人座って海を眺めていました。笑
馬の背洞門には特に柵などもなく、間近まで行くことができます。近付くと迫力があります。
馬の背洞門の説明も書かれています。
穴の近くまで行き、しばしそこから見える海を眺めます。綺麗です。
大きな穴の他に、少し陸寄りには小さな穴もあります。
小さな穴からも海が見えます。
しばらくのんびりと過ごした後、階段で上に登ってみます。上から見る海もまた綺麗です。
上からの景色も楽しみ、帰路に就きます。帰りは丘の上の遊歩道を歩いて帰るルートで。このルートは海は見えませんが、また違った景色を楽しめる道です。
たま~に見える上からの海です。
青空の下、のんびりと散歩を楽しみ、ホテルまで無事戻りました。
馬の背洞門は素晴らしかった
念願の馬の背洞門。
素晴らしかったです!!
近付くにつれ、岩壁が奇妙な形になっている様子がはっきりと見えますので、まずは遠めからでも神秘的な景色を楽しむことができます。
そして、普通に穴の入口まで行くことができて、間近に見ることもできます。穴の向こうには海が広がり、波が打ち寄せている様をじっと見ていますと、ちょっとしたトランス状態に陥りそうにもなります。笑
オフシーズンだったためか、馬の背洞門の前には、僕たち夫婦以外はおっさんが一人いるだけ。
おっさんが一人座って、ボ~っと海を眺めていました。笑
そうしたい気持ち、僕もよ~くわかります。この景色を前にしたら、何も考えずに座っていたい。海を眺めていたい。そんな気持ちになりますよ。僕もおっさんの隣りで同じように海を眺めていたい気持ちになりましたからね。笑
洞門の前にはそのおっさん以外は誰もいませんでしたので、それが余計に神秘的な空間を色濃くしていたかもしれません。人の話し声もなく、聞こえるのは波の音だけでした。
天気にも恵まれて、空には青が広がります。
目の前には不思議な形をした馬の背洞門。城ヶ島の美しい海岸。その先に広がる海。
どれをとっても素晴らしい景色でした。
まるでそこだけ、別の時間が流れているような感覚にもなりました。
この景色を見ていたら、東京に戻るのが嫌になります。笑
馬の背洞門はもちろんですが、そこに行くまでの道のり、帰りの道のりもとても素敵で、存分に楽しめました。
僕たちは行きは海岸を歩き、帰りは少し高台の遊歩道的なところを歩いて帰りました。
歩きやすいのは、断然、高台の遊歩道の方です。夏でしたので両側には草が生い茂っていて、気持ちいい遊歩道です。沖縄にいるような気にもなってきます。笑
ただし、遊歩道の方は海はたまにしか見えません。両側の草が背が高いので。
僕たちが訪れたのは9月ですので、遊歩道が冬場はどんな景色なのかちょっとわからないのですが…。夏に限って言いますと、遊歩道は「歩きやすいけど海は見えない」と思って頂ければOKかと。
一方、海岸沿いははっきり言って歩きづらいです。笑
一応、道みたいなものはあるんですが、はっきりしてるわけではありません。岩を上ったり下りたり、水を避けたり、障害は多いです。
ただし、海はよく見えます。綺麗です。
海岸を歩くルートは「歩きづらいけれど海はよく見える」と思って頂ければOKです。
どちらのルートもそれぞれ魅力があるかとは思います。
率直な感想ですが、「両方通ってみて良かった」かな~と。笑
ですので、行きは「海岸」、帰りは「遊歩道」。このルートが個人的にはお勧めです。
馬の背洞門と併せて、その道中もハイキングのような感じで楽しめるかと思います。
城ヶ島に行きましたら是非、馬の背洞門まで足を延ばしてみてください。
アクセス
重複してしまう部分もありますが、馬の背洞門までのアクセスを改めて記載しておきます。
住所は神奈川県三浦市三崎町城ケ島です。
◆車の場合
①最短で馬の背洞門を目指すなら、城ヶ島の東側にある「県立城ケ島公園第1駐車場」に車を停め、そこから徒歩で約15分です。
②城ヶ島灯台経由で馬の背洞門を目指すなら、城ヶ島の西、「城ケ島第1駐車場」に車を停めて、そこから徒歩で約30分です。城ヶ島京急ホテルに宿泊でしたら、ホテルの駐車場に車は停められます。
◆電車&バスの場合
最寄り駅は京急の「三崎口駅」です。そこから城ヶ島まではバスです。2番乗り場から「城ヶ島行き」に乗車します。
①最短で馬の背洞門を目指すなら、「白秋碑前」のバス停で下車し、そこから徒歩で約15分です。
②城ヶ島灯台経由で馬の背洞門を目指すなら、終点の「城ヶ島」バス停で下車し、そこから徒歩で約30分です。城ヶ島京急ホテルに宿泊でしたら、こちらです。
参考までにですが、こちらは三崎口駅の2番バス乗り場。
こちらは三崎口駅からのバスの時刻表(2017年9月時点)です。
城ヶ島京急ホテルもおすすめ
僕たち夫婦が今回城ヶ島で宿泊した「城ヶ島京急ホテル」。
ここはいいです。お勧めです。
以前城ヶ島に来た際にも僕たちはこのホテルに泊まり、今回もまた利用させて頂きました。
高級ホテルというわけではありませんので、高級感などを求める場合にはお勧めできませんが、そうでない場合にはイチ押しです。
今回僕たちはオフシーズンの9月半ばに宿泊したため、なんとほぼ貸切状態。
お部屋も城ヶ島の海岸が目の前に広がるという、最高のロケーションのお部屋を用意して頂きました。
海が見えるお部屋ですと、その満足度もかなり高くなるかと思います。
あとは、お風呂が良かったです。人工ラジウム鉱泉とのことですが、内風呂も大きいですし、露天風呂も気持ち良くて最高でした。
広いお風呂をほぼ独占させて頂き、何度も入らせて頂きました。
料理もめちゃめちゃ豪勢、というわけではないですけど、じゅうぶん満足できる量と質です。偉そうにすみませんが…笑。美味しかったです。
城ヶ島や三崎港を観光で訪れる際には、是非おすすめのホテルです。
こちらが入口です。この真後ろはもう海です。
こちらが食堂からの景色です。部屋からの景色もこんな感じでした。
混み合っている時期は、海が見える部屋は取れない可能性もあるかとは思いますが、ホテルの真ん前が海ですので、そこからの景色だけでも楽しむことができます。
城ヶ島を散策するのでしたら、拠点としては最適な場所だと思います。
周辺の観光スポット
◆城ヶ島
城ヶ島の中ですと、やっぱり一番のスポットは馬の背洞門ではないかと思いますが、他にもいくつかピックアップされている場所はあります。島をハイキングする感じで回ってみてもよいかと思います。
・安房崎灯台
・城ヶ島灯台
・ウミウ展望台
・城ヶ島公園
・白秋記念館
◆城ヶ島以外
城ヶ島以外でも、三浦半島には何かと観光スポットがあります。馬の背洞門と併せて、遊びに行ってみてください。
・油壺マリンパーク
・三崎港
・産直センターうらり
・小網代の森
◆神社
僕は嫁と二人で神社巡りをするという、ささやかな趣味を持っております。今回の旅行も、三浦半島周辺の神社巡りをしつつの城ヶ島でした。
以下は僕が別で書いているブログの記事になりますが、僕たちが今回訪れた神社を、一部紹介しておきます。
どこも素敵な神社でしたので、神社巡りなど好きな方にはお勧めです。
三浦半島や城ヶ島って、観光地としてはそこまでメジャーではないかもしれませんが、馬の背洞門をはじめ、僕たちが訪れた場所はどこも素敵な場所でした。
海岸も絶景ですし、魚も美味いです。
是非一度訪れてみてください。