両親の還暦と古希
昨年、僕の両親が古希(こき)を迎えました。
古希と言うのは70歳です。
父も母も同い年ですので、二人揃っての古希と言うことになります。
同い年ですと、お祝いをする側からしますと、まとめて祝ってしまえると言う、ちょっと手抜きでもあり、楽でもある祝い方ができるパターンです。笑
70歳と言う区切りの年でもありますし、「古希」と言うイベントとして、なんとなく誰もが知っているであろう行事ですし、やはり何もしない、と言うわけにもいきません。
普通の誕生日よりも、何かしら盛大に祝わなければ、と言うプレッシャーもある祝い事になるわけです。
ちなみに、古希の一つ前のこっち系の大きなお祝いは「還暦(かんれき)」です。
60歳のお祝いであり、赤いちゃんちゃんこを着るやつですね。
さらに、古希の後に祝うやつになりますと、少し小刻みになります。
・77歳が喜寿(きじゅ)
・80歳が傘寿(さんじゅ)
・88歳が米寿(べいじゅ)
・90歳が卒寿(そつじゅ)
・99歳が白寿(はくじゅ)
・100歳が紀寿(きじゅ)
となってるみたいです。
これ、なんとなくは僕も把握してるのですが、何歳がどれ?と言うのはなかなか覚えられないんですよね…笑。
両親が迎えた60歳の還暦と、70歳の古希はかろうじて覚えました。
あとは、僕の婆ちゃんが大家族の長女でして、88歳の時にホテルで盛大にお祝いしたのはよ~く覚えていますので、米寿も覚えてますね。婆ちゃんは既に天国におりますが。
婆ちゃんの米寿のお祝いには、杖をプレゼントした覚えがあります。
僕には弟が一人いるのですが、弟と二人で。
そして、その時以来のこっち系のお祝いが、僕にとっては両親の還暦と古希だったんです。
古希は昨年、還暦は今から約10年前になります。
今日はそのうちの、還暦祝いのプレゼントについて書きたいと思います。
還暦は赤いちゃんちゃんこ必須?
還暦と言えば「赤いちゃんちゃんこ」をまず思い浮かべる方は多いかと思います。
僕もまず思い浮かべるのが、赤いちゃんちゃんこです。笑
しかし、なぜ赤いちゃんちゃんこなのかって意外と知らないですよね。僕も知りませんでした。
ですので気になってその理由を調べましたところ…
一つは、赤ちゃんに戻ると言う意味があるみたいです。人は60年で、生まれた干支に戻るとされて、そこからきてるみたいですね。赤ちゃんに戻る…ちょっと認知症的な意味合いもあるのでは?なんて思ってしまったりもするのですが…汗。
あともう一つは、男の還暦が厄年に当たることから、赤いものは縁起が良く、魔除けの効果もあるとされているので、厄除けとしての意味もあるみたいです。
そんなことから、還暦祝いに赤いちゃんちゃんこを着る風習が生まれたようですね。
僕も両親の還暦祝いに、まずこの赤いちゃんちゃんこを考えました。
着せなければいけないもの、と思っていましたので。笑
しかし、一応両親にそれについて伝えたところ、「着たくない」「いらない」との回答…。笑
もちろん喜んで着る人もいるでしょうけれど、僕の両親の場合は着たがらなかったと言うことではありますが。
結局僕はその返答を踏まえ、還暦祝いに赤いちゃんちゃんこを両親に着せることはありませんでした。
今から思うと、せっかくなので赤いちゃんちゃんこを着せて、写真でも撮れば良かったかな~と、記念になったのかな~と、少し思ったりもするんですけどね。笑
赤いちゃんちゃんこは、日常的にはなかなか着ないでしょうし、プレゼントとしてだけ考えたらやっぱり微妙です。しかし、イベントとして、その記念や思い出と言う視点で考えたら、ありなのかもな~と。
当時の僕はそんなこと考えもしなかったんですけどね。
当人達が着たくないと言ってるのだから、それは無しにしようと。あっさりとそんなふうに考えてしまったので。
ですので、還暦をイベントとして思い出に残したい人には、赤いちゃんちゃんこはありだと思います。還暦セットで、こんなのが売ってたりしますし。
結果的に僕は、赤いちゃんちゃんこを着せることもなく、イベントとして何かしら派手にお祝いすることもなく、淡泊だったかな~と、少し後悔はしています。
還暦と言うのは一生に一度しかないですからね。
でも、本人達がちゃんちゃんこは着たくない、と言っているのに無理に着せるのもどうかな~と言う思いも普通にありますので…
こればかりはどちらが良かったのか、何とも言えないですね。
還暦祝いのプレゼント
赤いちゃんちゃんは早々に無しにした僕ですが、やはり還暦のお祝いとして、プレゼントくらいはしたいです。
僕は20歳頃に実家を離れ、それ以来東京で暮らしておりますで、普段親孝行と言うのを全くしておりません。
還暦祝いくらいは、何か特別感のあるプレゼントをしたいものです。
かと言って、男なんてのは不器用なもので、プレゼントに何が適しているのか、とか全くわからないわけです。
ですのでおもいきって、当人達に「還暦のお祝いで欲しい物が何かある?」と聞いてみることに。
いつもはそんな質問をしても「何もいらない」と返ってくるのが常だったのですが、この時は両親で相談したようで…
なんと、父と母からのリクエストがありました。
それはなんと…
ドンペリです。
ドンペリと言えば、僕も名前くらいは聞いたことがある、正式名称「ドン・ペリニヨン」と言う高級シャンパンです。
ホストクラブでのシャンパンタワーとかで使われるイメージがあります。僕は実際に見たことはないですけど。笑
僕の両親は、あまりお酒を飲まない人たちです。僕とは違い。笑
特に親父はほとんど飲めない人です。
そんな両親が、なぜにドンペリ?と思いはしたんですけどね。
まぁ、絶対に自分では買うことがないであろう物ですし、一生に一度は飲んでみたかったのかもしれません。その真意は聞いてはいませんが。
僕自身もドンペリなどと言うものは、それまでの人生で一度も飲んだことがありません。しかも、シャンパンタワーなどのイメージもあるので、何百万もするでは?と危惧してしまったり。
しかしどうやら、ドンペリと言ってもピンキリらしいんです。
数万円で買えるものから、それこそとんでもない値段のものまで。
僕の両親の還暦は、今から10年ほど前でしたので、僕はまだインターネットで物を買う習慣がない時期です。
ですので、デパートでドンペリを売っていると言う情報を聞き付け、新宿の伊勢丹だったか高島屋だったか…ちょっと記憶が曖昧なのですが、そこへ出向き、買いましたよ。ドンペリを。
なんとか手が届く値段のものから、そうではない物まで置いてあった覚えがあります。
その中で僕が選んだのは、5万円ほどのドンペリです。
弟と半分ずつ負担する約束でしたので、一人2万5千円ですね。
今通販で買えるドンペリの中では、この辺りになるかと。
当時の僕は30歳フリーター。
特に稼ぎが良いわけでもなく、バンドとかやってましたので、お金には余裕がない暮らしをしています。
そんな僕にとって、この出費はそれなりに大きなものではありましたが…
そこはなんとか、滅多にしない親孝行のため、一肌脱ぎました。
人生初のドンペリを購入し、両親に贈りました。
ドンペリはおすすめのプレゼント
両親の還暦祝いにドンペリを贈ったわけですが、気になるのはその反応です。
結果的に、両親はとても喜んでいました。
父も母も、それが人生初のドンペリだったようで、何よりもそれを「飲めたこと」に満足している様子。
味とかは、たぶんそんなに重要ではないんです。笑
ドンペリを送った数日後に、僕は所用があり実家に帰省したのですが、その際にドンペリを少しだけ飲ませてもらっちゃいました。笑
味はもちろん美味しいんですけど、その高価さが僕にはわからず…笑。
普通の安いシャンパンと飲み比べても、違いがわかる気がしません。僕はその辺り、味音痴ですので。笑
おそらく両親も僕と同じようなもんだとは思うんですけどね。笑
しかしながら、普段自分では、そんな高価なお酒を買うこともないでしょうし、何よりも「ドンペリを飲めた」と言うことが大きいのかな~と。
そう言った意味では、大正解のプレゼントだったのではないかと思います。
プレゼントする相手が、お酒が完全にダメ、と言う場合は別ですが、そうではない場合には、ドンペリと言うのはかなりお勧めのプレゼントだと思います。
値段もピンキリで、安いのは一万円くらいと、けっこうお手頃なものからありますので。例えばこれなんてそうです。
あとは、ロゼとの二本セットなんて洒落たものまであります。値段は少々高くなりますが。
さらには、僕がAmazonで見た中で、一番高かったドンペリがこちらです。これはさすがに僕のような貧乏人では無理です。笑
などなど、値段の幅もけっこうありますので、プレゼントとしては選び安いんじゃないかなって。
飲んでしまうものですので、形は残りませんが、記憶には残るプレゼントだと思います。
お金持ちならいざ知らず、僕のような平民からしますと、ドンペリってかなり「特別感」もあるし「高価な物」と言うイメージも強いですし、節目のプレゼントとしては、大いにありだと思います。
プレゼントに悩んだ時には、選択肢の一つとして、是非おすすめします。
以上今日は、還暦祝いのプレゼントについてでした。
明日は、還暦の次の70歳、古希のお祝いで僕が両親に贈ったものについて書いてみようと思います。